獣人さんが住む世界で大っきいカレに抱き潰されるお話
第3章 未婚獣人たちの慰みもの*
「ではハリス殿、助けましょうか。 貴女、どうか静かにして下さいよ」
「いや……トーマス待て、雌だぞ?」
「は、はい?」
「俺もお前も、今までもこれからも拝めない雌の尻だぞ? これを逃すのか?」
「と、いうとハリス殿……まさか」
「ほら、この雌も懸命に尻を振っている。 なんでも、これは、誘いの合図なのだと物の本で俺は読んだことがある」
「ハリス殿、流石ですっ!」
「ふ、そう褒めるな。 俺がますます優秀になってしまう」
セイゲルさん以外の獣人って馬鹿なのかしら、と思っていたら、突然つるっとズボンを膝まで下ろされた。
下半身がスースーする。
ゴクンッ、と唾を飲む音が聞こえた。
そのすぐ後に、スルルル……と大きな手のひらが私のお尻を滑る。
「ふうむ……この張りは若い雌だな。 実に食べ頃じゃないか? おい娘、いくら気持ちよくっても声をあげるんじゃないぞ」
「そ、そうだぞ。 厳罰を受けたくなければ大人しくするんだ」
うんと遅れて、ようやくようやく事態が飲み込めてきた。
これは、本日二度目の犯されてしまうコース?
しかも今度は二人がかりで。
「トーマス、早速乳を揉んでみろ。 そこの凹みから…そら、内壁を壊せば腕一本ぐらいは通るだろう」
「はいっ♡」
「しっかり感じさせたら雌はヌレヌレになるらしい。 そしたら逸物で突きまくる。 その後に俺と交代だ、いいな?」
「は、はいっ。 ハリス殿、わたくしこの任務、命を懸けて頑張ります!!」
「よおしよし、お前は有能な良い部下だ。 褒めてやる」
「ああ、ハリス殿のお陰でわたくしはまた成長してしまう……」
そんな気の抜ける会話を聞きながら、私は情けなさに涙を堪えていた。
『バレればお前やお前の伴侶共々厳罰だ』
もし抵抗したら、セイゲルさんに迷惑が掛かってしまうの?
ここを通る前に迷わず彼の家に戻るべきだった。
少なくともあの人は、私のことを思ってくれていたのに。