獣人さんが住む世界で大っきいカレに抱き潰されるお話
第4章 →ひたすら雌の観察(仕事しろ)*
「た、助け……止……め」
つい、情けない声が喉から漏れた。
「あれ、なんか嫌がってます?」
「そんなはずは無いだろう、地面まで汁を垂らしといて」
「………っ」
声が上手く出ない。
それにしてもシンは一体、どこに行ったんだろう?
けれど例えこんな私を見つけても、シンに何が出来るというのか。
『私は早くに家族を亡くしたご主人ならば、幸せな家庭をセイゲル様と』
シンは私のことをちゃんと考えてくれていたのに。
優しい彼が私を助けなかったとして、きっとシンは自分を許さないだろう。
セイゲルさんに心底呆れられるだろうし、私はシンのことも失うのかもしれない。
ごめんなさい、ごめんね。
ぎゅっと胸がつまって私の目からぽろぽろ涙が零れた。
私の夢は何だったんだろう?
今一度、自身に問う。
それは人間から侮蔑されている獣人の子供をあるべき道へと導くこと。
だって下に見られるのは悲しい。
親がいないからって、背が高過ぎるからって。
なんの理由があってもそれでも負けないでって、私は彼らに言いたかった。
今思えばお笑い草だ。
私はこんなにも弱いというのに。
固定された下半身にググッと強い圧迫がかかる。
この獣人もやはり大きいようだ。
入り口の肌が引きつって、裂けそうに苦しい。
「くっ、狭いな。こんなにヌレヌレなのに」
セイゲルさんはきっとあの時我慢強く私を待ってくれたんだ。
地面の土を握りしめ、私はせめて下半身に力を入れて抵抗しようとした。
私はこのまま犯されまくって、傷付いて、一人っきりで好きでもない人の子供を産んで。