獣人さんが住む世界で大っきいカレに抱き潰されるお話
第1章 痛かったら抜いてくれるらしい*
「偉そうに……貴方には関係ないし。それにシンは貴方の飼い犬なんかじゃない。私の家族なんだから」
すると意外にも、頭上の獣人がふっと笑った気配がした。
「本当の飼い主は俺らってことだ。あれは俺たちに合う雌を選別するために人間の元に住む」
「な、なに…を…あ」
私の足から手を外し、身を屈めた獣人が私の下着の隙間に指を入れ、ブラを上にずり上げる。
「馬鹿にしてる訳じゃないし、俺も奴のことは嫌いじゃねえ。 少なくとも見る目はあるらしい」
静かな声。
彼が私に理解出来ない話をする。
私の胸など片手で両方覆いそうな大きな手。
………そして、彼はそうする。
「だからお前が選ばれた。 さてと、続きだ」
毛深い親指と薬指で寄せた両胸の頂を、長く濡れた舌でねぶり回す。
「あ、いやあぁぁっ」
乱暴に私を組み敷いたくせに。
今は………今彼は、私を抱いている。
柔らかく圧する感覚が、弾かれる感触へと変化する。
勝手に硬さを持った芯を捏ねクリクリ乳首を転がす。
両脇に寄せた胸を器用に揉みしだく。
「れろれろ、れろれろ…ハア…たまんねえ。 俺の女だ」
「やめ…」
俺の女、そう聞こえた。
この獣は私に欲情しているだけじゃない………?
じゅるっ、じゅるる…ちゅぽっ! じゅる、
イヤらしい音が耳を焼く。
感度の上がった乳房も乳首も一緒くたに潰され、粘膜がはい回る。
甘い痺れが体に染み渡り、それは窮屈な腟奥をキュンと切なくさせた。
「あ…ぁっ」
悩ましい喘ぎは小さなものだった。
にもかかわらず、腟内部の彼がコツッと反応を返す。
肌に熱い息遣いを感じ、性感帯を一気に責められると私の背中が勝手に浮いた。
「……胸も弱いのか」
勃ち上がった粒を思いがけず彼の前に差し出す。
そんな私に、獣人が目を細めて見詰めてくる。
燃えるような瞳。
牙の隙間から垂れ落ちそうな唾液に身がすくむ。
無駄とは分かっていても再び身をよじろうと体を捻る。
「ち、違っ、もう…もう止めて……こんなこと…同じ獣人と……すればいいでしょう!?」
なのに彼は離さない。
分厚い舌から、猛る楔から逃れるのを許してくれない。
乳首の先端をすぼめた舌でチロチロつつき、鎖骨、首筋へと細く舐め上げていく。
「獣人に雌はいねえよ」
耳の近くで低い声が響いた。