獣人さんが住む世界で大っきいカレに抱き潰されるお話
第7章 嫌いの影響
セイゲルさんはソファに腰を掛けてノートPCのペンを動かしている。
私も仕方なく反対側のソファの端っこにお尻を乗っけた。
「……何を書いてるんですか?」
「お前のサイズ表。 データとして渡しておくと便利だろ。 大体はシンに聞いてるから。 用意した服はピッタリだったろう。 中々見付からなくて結局作ってもらったんだ」
「お手数をおかけしました。 私に合うサイズなんて男物しかありませんから」
プイと顔を背けたまま一応のお礼を言う。
「俺は平均より多少だな。 獣人の子供は父親の体格や身体能力が似る。 むしろ男側が大き過ぎても小さ過ぎても、結婚の資格は持てない。 遺伝子でも適性は決まってるからな。 母親側に求められるのは、主に子供を産み育てられるだけの健康と知性か」
小さなセイゲルさんがいっぱい。
僅かしか一緒にいられないとはいえ、想像すると笑みがこぼれてくる光景だ。
生まれたての獣人とは、大人の姿が考えられない程小さく複数をお腹に宿すそうだ。
しかし幼児でも体重は数十キロになり、子育てはお世話係の手を借りてもかなり大変らしい。
何しろその間に、最低限の教養と社会生活を身に着けさせる必要もあるのだから。
大概の夫婦は、七歳で子を社会に見送った後、また子供を作るのだという。
私の子供は16歳になったら会いに来てくれるといいなあ。
そんなことを思っていたら、セイゲルさんが画面を見ながら話し出した。
「指? ああ、指輪とかか。 そこまでは知らんな。 琴乃、お前のサイズはなんだ? あと胸はEカップとやらから変わってないか」
なんで私のブラのサイズまで知ってるんだろう。 シンったら。
いただいた衣服の中にはちゃんと下着があったので、それについては大いに感謝はするものの、私の今の心中は複雑だ。
「……私も……分かりませんけど。 胸も多分……あまりたくさん下着を持っていなかったので」
「人間の女は色々大変だな。 靴は25.5cmだよな確か。 あとは腕の長さとかも測らせてくれ、胸幅と腿周りも」
「……いいですけど」
画面を見ながら私を手招きするセイゲルさん。
何だかんだ言って親身になってくれている、と思う。
「脱いでくれ」と言われてもそこにイヤらしさはない。 私はタンクトップとショーツの姿になった。
メジャーを手にして座っている彼の前に立つ。
私も仕方なく反対側のソファの端っこにお尻を乗っけた。
「……何を書いてるんですか?」
「お前のサイズ表。 データとして渡しておくと便利だろ。 大体はシンに聞いてるから。 用意した服はピッタリだったろう。 中々見付からなくて結局作ってもらったんだ」
「お手数をおかけしました。 私に合うサイズなんて男物しかありませんから」
プイと顔を背けたまま一応のお礼を言う。
「俺は平均より多少だな。 獣人の子供は父親の体格や身体能力が似る。 むしろ男側が大き過ぎても小さ過ぎても、結婚の資格は持てない。 遺伝子でも適性は決まってるからな。 母親側に求められるのは、主に子供を産み育てられるだけの健康と知性か」
小さなセイゲルさんがいっぱい。
僅かしか一緒にいられないとはいえ、想像すると笑みがこぼれてくる光景だ。
生まれたての獣人とは、大人の姿が考えられない程小さく複数をお腹に宿すそうだ。
しかし幼児でも体重は数十キロになり、子育てはお世話係の手を借りてもかなり大変らしい。
何しろその間に、最低限の教養と社会生活を身に着けさせる必要もあるのだから。
大概の夫婦は、七歳で子を社会に見送った後、また子供を作るのだという。
私の子供は16歳になったら会いに来てくれるといいなあ。
そんなことを思っていたら、セイゲルさんが画面を見ながら話し出した。
「指? ああ、指輪とかか。 そこまでは知らんな。 琴乃、お前のサイズはなんだ? あと胸はEカップとやらから変わってないか」
なんで私のブラのサイズまで知ってるんだろう。 シンったら。
いただいた衣服の中にはちゃんと下着があったので、それについては大いに感謝はするものの、私の今の心中は複雑だ。
「……私も……分かりませんけど。 胸も多分……あまりたくさん下着を持っていなかったので」
「人間の女は色々大変だな。 靴は25.5cmだよな確か。 あとは腕の長さとかも測らせてくれ、胸幅と腿周りも」
「……いいですけど」
画面を見ながら私を手招きするセイゲルさん。
何だかんだ言って親身になってくれている、と思う。
「脱いでくれ」と言われてもそこにイヤらしさはない。 私はタンクトップとショーツの姿になった。
メジャーを手にして座っている彼の前に立つ。