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獣人さんが住む世界で大っきいカレに抱き潰されるお話

第8章 終章「覗きとは違います、これは使命なのです!」*

滑らかなその動きから、ご主人の感度は確実に上がりつつあると予測しました。

「あっあっ…ゆ、指…ダメっ」

「こんなに夢中で咥えこんでるのに?」

浅く早い息を吐き始めたご主人は再び眉根を寄せて、セイゲル様の胸に縋り付きます。

「んっ、や…もう……お願い…っ」

「疼くか。 琴乃、こないだ教えただろ。 ちゃんと言うんだ」

「…いや」

さすがにそれは恥ずかしいのか、ご主人はセイゲル様の胸に顔を埋めたまま激しく頭を横に振りました。
その仕草は可愛らしく、セイゲル様に甘えているのが見て取れます。

「あのなあ……ずりいぞそれ」

ご主人の両脇の下に手を入れたセイゲル様は苦笑して、ご主人を目線の高さに持ち上げました。
表情を和らげたセイゲル様は愛おしそうにご主人の目を見つめています。

「だが、出来れば俺には言って欲しい。 俺が無神経だとお前が傷付くんだろ? 体だけじゃなく気持ちもだ。 俺はお前をしっかり見るし、何を感じてるのか必死で考える。 だが俺は琴乃じゃねえ。 きっとそこには見落としがある。 俺はそれが知りたい。 それにだ。 多分、そういうものを積み重ねた先に、お前の望む家族ってもんがあるんじゃねえのか?」

セイゲル様の言葉に息を呑んだご主人は、やがて伏せた長いまつ毛に影を落としました。

「……セイゲル、さん…ごめん、なさい」

「お前、謝ってばっかりだな」

微笑んだセイゲル様はご主人の脚を誘導し自分の膝の上に跨らせました。
そしてご主人の身体をゆっくりと沈めていきます。

「んん!」

しばらくぶりに身を開かれるからでしょう、ご主人の息が苦しそうに詰まりました。

「っ…うっ…ぁ…あっ…ぁぁあっ」

喉を晒して仰け反るご主人が緩やかに上下しています。

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