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獣人さんが住む世界で大っきいカレに抱き潰されるお話

第8章 終章「覗きとは違います、これは使命なのです!」*


────ところで、獣人の陰茎というものは、他のイヌ科のように根元に亀頭球を持ちません。
力の強い彼らにとっては、何もそれで雌を押さえ付ける必要はありませんし、最中に外敵に襲われるわけでもありませんから、進化の過程で不要になったといわれています。
併せて、体の大きさの比率と比べて陰茎のサイズは若干小さく出来ています。
とはいえ人間に較べると、間違いなく巨根となりますが。
人間のような形状の亀頭は無く、その代わりに先が柔らかく尖っており、体位にもよりますが射精の時などには、これを子宮口に差し込み直接子宮に精液を注ぎます。
ですが充分に快感を得ていないと入らなかったり、大きさのミスマッチで女性が嫌がる羽目になり、通常の膣内射精を行う夫婦も大勢います。

ご主人は高身長のせいか、私の予想どおりセイゲル様を受け入れられたようでした。
そして初回から子宮口までをも差し出しました。
あれはこの世界では、体の相性の善し悪しを図る尺度とされます。
あの光景を見た私はドアの陰で、年甲斐もなく両手をあげて喜んだものです。



そしてまた私の気が逸れていたのに気付き、再び寝室を視線を戻しました。
セイゲル様はその準備をすべく、ご主人の子宮口やその周りを存分に解しているようです。
今にも達しそうなご主人に集中しているのか、今のセイゲル様はこちらを見る余裕など、とてもなさそうでした。

「あっ…す、好き……っ! はあ…っ、セ…イゲルさんが……好き!!」

セイゲル様の腕に爪を立て漏らしたご主人の初めての告白に、セイゲル様は動くのも忘れて金色の瞳を見開きました。
その後、普段は見せたことのない締まりのない表情で

「そうか……そう…か」

と呟き、お礼とばかりにご主人の身体を強く引き寄せました。

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