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──拝啓、支配様

第4章 4

不味い。

そう思うと同時に腕を取られ、口を布によって塞がれた。

「​───────!?」

鼻に、薬の匂いが香った。噎せ返る程の強い匂いの後、視界が眩む。

不味い…終わった……。

潰れていく意識の中、そう悟る。次の瞬間には身体は冷たい床に倒れていた。

意識はある。然しそれも疎らで身体は無論動かない。然し、感覚ばかりが敏感になり熱くなっていく。

​────何だ、この感覚は……。

混乱するばかりの思考とは裏腹に何をされるかだけは明確だった。直ぐに服を剥ぎ取られ、寒々とした空気の中肌が晒される。

念の為か、手足を縛られ、そのまま。

「やめ……大寺せんせ……ん、ぐぅ!」

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