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──拝啓、支配様

第2章 2

 何を訳の分からない事を言っているんだ?

 皆?。

 彼だけの話ではない、と、言うことか。

  見覚えのない校舎と教室──。

 その静けさが、益々、僕の恐怖心と不安感を掻き立てる。

 一体この学校で何が起きたんだ。

 この男は僕を何に巻き込む気なんだ。

 ───勘弁してくれ。

 そう思っているのに。

 僕は自身の疑問を口に出していた。

「……皆って誰ですか?」

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