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──拝啓、支配様

第2章 2

「彼は、学年首席でこの学校に入ってきている。それだけでも凄いことなのに、事件のことを少し調べただけで、犯人が教職員である可能性を告げた。それは凄いことだと思ってね」

「少し調べただけって。今日1日あったんでしょ? なら、学校裏サイトでも見たんじゃないですか?」

 別の席に座っていたツインテールの少女がそう告げた。
厳しい目つきで僕を眺めている。
僕はその視線に非難されているようで、慌てて首を振り、それを否定した。

「いえ……そうしたサイトの存在は知りませんでした。

 それに、僕のスマホには制限が掛かっているし、あとで履歴も親にチェックされかねないから…。だから、見たのはニュースサイトだけです」

 「うわ…」と、ツインテールの少女が顔を顰める。

 何故だろう……。高一にもなってスマホを親に監視されているからか。

 それは僕だって嫌だが……。

「───確かに凄いですが……この学校に入ってきたばかりの1年生を、こんな事に巻き込んでいいんですの?
 彼自身、積極的にここに来た、と、言う訳でもないように見えますが……」

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