
──拝啓、支配様
第2章 2
金髪の少女が少し厳しい目付きにてそう告げた。
───それは、そうかもしれない。
だがしかし、またも僕自身の脚は動かなかった。
何故だろう……。同調するのは簡単なのに。
思考を巡らせる。さすればとても簡単で……そしてとても浅ましい答えに辿り着いてしまう。
好奇心だ。
大寺に詳細を尋ねたのも、ここまで着いてきたのも。僕の好奇心が成してしまったこと。
人がひとり死んでいるというのに……。
しかしそれでも、僕は抗えなかった。
どこかで願っていたんだ。
縛られた面白くもない日々からの脱却を。
そのチャンスが、今訪れているんだ 。
だったら逃げる訳にはいかない。
───僕はそう、思ってしまった。
───それは、そうかもしれない。
だがしかし、またも僕自身の脚は動かなかった。
何故だろう……。同調するのは簡単なのに。
思考を巡らせる。さすればとても簡単で……そしてとても浅ましい答えに辿り着いてしまう。
好奇心だ。
大寺に詳細を尋ねたのも、ここまで着いてきたのも。僕の好奇心が成してしまったこと。
人がひとり死んでいるというのに……。
しかしそれでも、僕は抗えなかった。
どこかで願っていたんだ。
縛られた面白くもない日々からの脱却を。
そのチャンスが、今訪れているんだ 。
だったら逃げる訳にはいかない。
───僕はそう、思ってしまった。
