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──拝啓、支配様

第2章 2

 隣の少女同様に、日本人離れした美しさを持った彼女は、髪の毛と同系色の瞳を静かにこちらに向けたまま言葉を続ける。

「本人も積極的でないにしろ、余り嫌がっていないようだし、優秀な人手が増えるのは、私たちにとっても良いことじゃないかしら?」

「……確かにそうですが」

「だったら問題ないわね」

 反対の声などまるで囀りとでも言わんばかりに、厳しい口調で収めてしまう。

「宮本くん、と言ったわね」

「あ、はい…」

「貴方が来てくれたこと。私は嬉しく思うわ。
 宮本くん

 ようこそ“支配者クラブ”へ。歓迎するわ」


 ───支配者…クラブ……?

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