
──拝啓、支配様
第2章 2
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招き入れられた教室の中はとても静かで、外から聞こえる僅かな音でさえも、大きく響いてしまう空間だった。
静かな教室内。丸いテーブルを囲み、皆は椅子に腰を掛ける。
だが、会話はない。ヒリついた空気の中で、厳かに彼女の声だけが響いた。
「紅茶でいいかしら? 宮本くん」
「あ、はい」
銀色の髪を靡かせ、彼女は早々に紅茶の用意を済ませて、人数分のカップを持ってこちらへとやってくる。
淡い茶色の水面が揺れ、心地の良い香りが漂う。
だがそれでも、場の空気が和らぐ事はなかった。相変わらず沈黙が続き、刺すような雰囲気が漂った。
空調が効きすぎている訳でもないのに、肌寒く感じた。
招き入れられた教室の中はとても静かで、外から聞こえる僅かな音でさえも、大きく響いてしまう空間だった。
静かな教室内。丸いテーブルを囲み、皆は椅子に腰を掛ける。
だが、会話はない。ヒリついた空気の中で、厳かに彼女の声だけが響いた。
「紅茶でいいかしら? 宮本くん」
「あ、はい」
銀色の髪を靡かせ、彼女は早々に紅茶の用意を済ませて、人数分のカップを持ってこちらへとやってくる。
淡い茶色の水面が揺れ、心地の良い香りが漂う。
だがそれでも、場の空気が和らぐ事はなかった。相変わらず沈黙が続き、刺すような雰囲気が漂った。
空調が効きすぎている訳でもないのに、肌寒く感じた。
