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──拝啓、支配様

第2章 2

「改めまして宮本くん。初めまして」

 場の空気を変えるように、銀髪の彼女が口を開く。

「私は3年2組所属、生徒会会長の滝川美麗。
 隣に居るのは妹で副会長の、滝川奏音。宜しくね」

 美麗の言葉に、金髪の少女が会釈をする。
僕も会釈を返しながら、ふたりの容姿を見て、成程。と、思う。

 ふたりとも妙に日本人離れした美しさをしていると思ったが、姉妹だったのか。

 髪の色も染めている感じがしない。もしかしたらハーフなのかもしれない。

「……宮本愛次です。よろしくお願いします」

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