
──拝啓、支配様
第2章 2
…………。
何だ、これは。
消される?
女同士の軽い噂話で済ませられるないようじゃなかった。
まるで、誰かが意図的に人を消しているような……。
しかもそれは、問題の多い生徒や教師だと告げているような……。
思考が定まらずグルグルと言葉が脳内で回る。
そんな筈がない。と、否定をしたいが目の前の情景がそれを許してくれない。
「───支配者様。そんな伝説が学校内に流れ出したのは今から3年前の事だった」
僕のまとまらない思考を打ち切るように、美麗はスマートフォンを閉じ、語り出す。
