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──拝啓、支配様

第3章 3

 嫌になり、電源ボタンを叩きつけるように押して、画面を閉じた。

 もう帰宅する気も起きない。それでも、僕の戻る場所はあの家しかない。

 何かの罰か? 地獄か何かか? こんな現実​─────。

 ふざけるなよ。

 そう思ってしまう。

 思わず、どことも知れない家の壁を叩いて、因縁を足で小石にぶつけて…それでもまだ足りない。
何かを壊したくて仕方ない、そんな怒りに駆られながら歩いてしまう。こんな事は初めてだった。

 ここまで気持ちが昂ったのは。

 久しぶりの刺激だったから。いいや、今まで味わった事の無い刺激だったんだ。

 だから求めた。もっと浸っていたかった。

 それなのにたった1日で終わるなんてそんなの​──────。

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