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──拝啓、支配様

第3章 3

 許さない許さない許さない許さない…………。

 頭の中でそればかりが児玉したところで僕の足は止まる。

 家に……着いてしまった。

  ​───────ハァ。と、また重苦しい溜息が僕の口から零れる。

 諦めとも、絶望とも言える溜息だった。

 扉を開ける。さすればそこにあるのは絶望一択……。

 そう、思っていた。

 パン!! という聞き慣れない破裂音と共に、僕の頭に何かが当たる。

 それは拳のように痛みもなく、そして重みもないものだった。

 衝撃音によって閉じた瞳を開ければ、視界に飛び込んできたのは……。

 無数の紙吹雪と紙テープだった。

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