子猫ヒーロー
第1章 子猫ヒーロー
ど…どどどどどど…どうして?
浮気…
はっ!浮気だ―――…
だって、だって……毎週録画してまで見たい…イケメンって…そう言うことだよね!?
僕―…捨てられちゃう?
うそ!嘘!
えっと―――…先週は…テスト期間で3日…
先々週は…啓二さんが出張で3日会えなかった…
合計6日は会ってない!
エッチも…すぐにバイバイしないといけないから…キス///だけとか…ハグだけとか…
―――欲求不満で?戦隊ヒーローにハマって…
浮気!?
だって…だって……定期的にお知らせをもらうくらい…ハマってるんだよね?
////嘘……僕……大人のお兄さんに負けた…!?
「///うっ…うっ……グス…///グスン…」
自然と涙が溢れて…僕は床にうずくまる…
―――そんな…僕の初恋…初彼氏…
「僕……捨てられちゃうのかな?」
悲しくて―――…涙が止まらない…
考えてみたら…おかしな話である…
中学生と真剣に交際してくれる社会人なんて…本当にいるのだろう?
エッチしたいだけとか…
彼女、彼氏ができるまでの時間潰しだったのかもしれない…
「///そんな……でも、戦隊ヒーローだよ?付き合えないじゃん?それでも…こんな子供より……いいのかな?」
考えれば考えるだけ空しくなる…
帰ろう―――…
悲しくて惨めで…虚しくて…僕は部屋を出ようと立ち上がろうとした…が、足に力が入らない……
「///さっき…エッチで無茶苦茶にされて……その後お風呂場でほぐされたから///ふにゃふにゃだよぉ~」
情けないことに…足腰に力が入らない!