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Kalraの怪談

第27章 二十七夜目:Sトンネル

(ライン電話が来る。以下、電話の会話)

K「どうした?」
T「おい、これおかしいって!(かなり焦った口調)」
K「何が?」
T「歩いても歩いても出口につかない。真っ暗だ。」
K「トンネルの中なんだから暗いんだろう?」
T「違う。出口の明かりが全く見えない。入ってから折り返すまで15分くらいなのに、もう20分近く歩いている。それに、さっきの落書きのところをもう2回も通り過ぎている。(息遣いが荒い)」
K「落ち着け!何か支道のようなところに入っちまったんじゃないか?」
T「そんなわけがない。一本道だ。それに、支道だったら、なんで同じ落書きに出くわすんだ!(かなり息が荒い)」
K「落ち着けよ。あまりむやみに動くな。もし本当に迷ったんなら警察呼ぶか?」
(正直、Tは断ると思っていた)
T「た、頼む。お願いだ。ここに長くいたくない」
K「わ、わかった・・・」
(俺は一旦ライン電話を切る。警察に通報し、友人がSトンネルで迷ってしまって困っていると通報した。)

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