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Kalraの怪談

第29章 二十九夜目:SNS

☆☆☆
このあとのAの話を要約すると以下の通り。

恐いもの見たさで、サトルくんのIDに友達申請したC(男性らしい)は、試しにメッセージを送ってみた。

C「君は誰?」
 サトル(以下、S)「サトルだよ」
C「本当にいたんだ」
 S「いるよ」

そんな感じから始まり、普通にSNSのやり取りは続いていった。意外にもCとサトルくんは気が合って、趣味の話などを良くするようになった。Cも最初こそ、友人たちに
「サトルくんと友達になったぜ」
と冗談混じりに言っていたが、そのうち、本当にサトルくんとの会話を楽しみにするようになっていった。

同級生たちが、Cの異変に気づくのにそんなに時間はかからなかった。まず、授業中も四六時中スマホを気にしているせいで、先生に注意を何度も受ける。休み時間中はずっとニヤニヤしながらスマホを操作している。もちろん、登下校中は歩きながらずっとスマホを操作していた。

そんな姿を見て、周囲の友人も次第にCのことをうす気味悪く思うようになってきていた。

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