
Kalraの怪談
第33章 三十三夜目:首切り服
☆☆☆
「あなた何しているの?」
え?私は突然、母に肩を掴まれ、面食らいました。
あれ?私、自分のベッドで寝ていたはず・・・?
そこは居間に続く廊下でした。母は私の肩をぐいと掴んで、恐ろしい形相で見ています。何が起こったかわからない私はオロオロするばかりでした。
「なんでそんな物持っているの?!」
母は叫びださんばかりの大声で私を問い詰めました。
そんなもの・・・?
そう、私はあの箱を持っていたのです。
びっくりして私はその箱を取り落しました。足を見ると、素足で庭を歩いたのか、汚れています。私がこれをここまで運んでいたの?これまでも、私が箱を出してきたの?
私には全く覚えのないことでした。
「あなた!何やっているの!!」
母の叫び声が家中に響きました。
次の日の朝早く、母は血相を変えて、箱を車に積み込み、出発しました。
「この着物はおかしい。捨ててくる」
と言うのです。父は止めましたが、母は聞く耳を持ちません。父を振り切って、自動車で出てしまいました。
結局、これが、私が母を見た最後だったのです。
母を乗せた車は山奥の湖に沈んでいるのが発見されました。湖で釣りをしていた人が、偶然車が落ちる瞬間を目撃したことから早く発見されました。警察は、事故と自殺の両面から調べたようですが、結局わからずじまいだったようです。
車が見つかったとき、例の箱が入っていたはずのトランクは開いていました。そして、箱は結局見つかりませんでした。
「あなた何しているの?」
え?私は突然、母に肩を掴まれ、面食らいました。
あれ?私、自分のベッドで寝ていたはず・・・?
そこは居間に続く廊下でした。母は私の肩をぐいと掴んで、恐ろしい形相で見ています。何が起こったかわからない私はオロオロするばかりでした。
「なんでそんな物持っているの?!」
母は叫びださんばかりの大声で私を問い詰めました。
そんなもの・・・?
そう、私はあの箱を持っていたのです。
びっくりして私はその箱を取り落しました。足を見ると、素足で庭を歩いたのか、汚れています。私がこれをここまで運んでいたの?これまでも、私が箱を出してきたの?
私には全く覚えのないことでした。
「あなた!何やっているの!!」
母の叫び声が家中に響きました。
次の日の朝早く、母は血相を変えて、箱を車に積み込み、出発しました。
「この着物はおかしい。捨ててくる」
と言うのです。父は止めましたが、母は聞く耳を持ちません。父を振り切って、自動車で出てしまいました。
結局、これが、私が母を見た最後だったのです。
母を乗せた車は山奥の湖に沈んでいるのが発見されました。湖で釣りをしていた人が、偶然車が落ちる瞬間を目撃したことから早く発見されました。警察は、事故と自殺の両面から調べたようですが、結局わからずじまいだったようです。
車が見つかったとき、例の箱が入っていたはずのトランクは開いていました。そして、箱は結局見つかりませんでした。
