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Kalraの怪談

第36章 三十六夜目:鬼送り

☆☆☆
誰がやり始めたかわからない遊びなんだけど、『鬼送り』っていう遊び。
『鬼送り』をつけられると、7日以内に鬼を離すか、送り先まで送ってあげないといけないの。
そうしないと、3日目に鬼の影を見るの
4日目に鬼の声を聞いて
5日目に鬼に追いかけられる
そして、6日目には鬼に捕まって
7日目には、死んじゃう・・・

実際、隣のクラスのSさんが鬼をつけられて、5日目までだれにも鬼をつけられなかったの。そうしたら、本当に鬼に追いかけられて、階段から落ちたの。

鬼をつけられると、鬼が取り憑く。つけられた子には、みんな近寄らないようにしていた。自分がつけられないように、口も聞かない。
それでも、なんとかしてみんな別の子に鬼をつける。そうすると、その子がまた、無視される。
クラスの子、みんな知っている。みんなでやっている怖い遊び。

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