Kalraの怪談
第4章 四夜目:ドライブレコーダー
1時間ほどドライブレコーダーを巻き戻す。
午後9時頃、繁華街のスーパーに一旦駐車する。全員で買い出しをしたのだろう。買い物を済ませた被害者の一人がレコーダーに写っていた。にこやかな表情まで見て取れる。この時に買ったと思われる食料品などは車のトランクに入ったままだった。
車は発車し、K山へのルートを取る。
しばらくすると、街を抜け、住宅も抜けた。いつの間にか林道に入る。まだ舗装はされているが、次第に対向車もいなくなり、道も細くなった。
キャンプ場の入り口を示す看板のある道を入ると、いよいよ簡易舗装の簡素な道が続く。
車は若干揺れているようだった。
ここで、急ブレーキをかけた。
目の前をイヌがよぎったのだ。イヌはこちらを見る。両眼がヘッドライトの光を反射して光る様子はこの世の生き物ではないかのような印象すら覚える。
車は再び発進した。
しばらく進むと、道が二股に分かれていた。車はここで一旦停止した。
どうやらウィンドウを開けているようだが、特に車から誰かが降りている様子もない。
数分すると、ウィンドウは閉じられ、車が走り出した。道を右に進む。
「ここが本当は左だったんだがな・・・」
ドライブレコーダーには右手の道にかかっている「工事中 進入禁止」との看板が写っている。
これが運転手には視えなかったらしい。一旦止まってまで確かめたのに、なぜ?
このあとは、先程見たとおり、そのまま車は冷たい水に突っ込むことになる。
Aは一旦ビデオを止め、巻き戻し、落ちる瞬間をまた流した。全く速度を緩める気配がない。
午後9時頃、繁華街のスーパーに一旦駐車する。全員で買い出しをしたのだろう。買い物を済ませた被害者の一人がレコーダーに写っていた。にこやかな表情まで見て取れる。この時に買ったと思われる食料品などは車のトランクに入ったままだった。
車は発車し、K山へのルートを取る。
しばらくすると、街を抜け、住宅も抜けた。いつの間にか林道に入る。まだ舗装はされているが、次第に対向車もいなくなり、道も細くなった。
キャンプ場の入り口を示す看板のある道を入ると、いよいよ簡易舗装の簡素な道が続く。
車は若干揺れているようだった。
ここで、急ブレーキをかけた。
目の前をイヌがよぎったのだ。イヌはこちらを見る。両眼がヘッドライトの光を反射して光る様子はこの世の生き物ではないかのような印象すら覚える。
車は再び発進した。
しばらく進むと、道が二股に分かれていた。車はここで一旦停止した。
どうやらウィンドウを開けているようだが、特に車から誰かが降りている様子もない。
数分すると、ウィンドウは閉じられ、車が走り出した。道を右に進む。
「ここが本当は左だったんだがな・・・」
ドライブレコーダーには右手の道にかかっている「工事中 進入禁止」との看板が写っている。
これが運転手には視えなかったらしい。一旦止まってまで確かめたのに、なぜ?
このあとは、先程見たとおり、そのまま車は冷たい水に突っ込むことになる。
Aは一旦ビデオを止め、巻き戻し、落ちる瞬間をまた流した。全く速度を緩める気配がない。