
Kalraの怪談
第39章 三十九夜目:ゴーストアプリ
☆☆☆
後日、T子が母親に再度確認したところ、Tの父親は死んだわけではない事がわかった。幼い頃に離婚したが、T子を気遣って『山で遭難して行方不明』と言っていたのだという。
すると、あのメッセージは何だったのか?
あの日、家に帰ってから、T子はアプリを開いてみたという。
そこには例の「くらい」「あな」「ちち」などのメッセージの羅列が相変わらず続いていたが、最後はこう終わっていたという。
「くらい」
「あな」
「N」
「からだ」
「からだ」
「おれのからだ」
T子はすぐにアプリをアンインストールしたらしい。
後日、T子が母親に再度確認したところ、Tの父親は死んだわけではない事がわかった。幼い頃に離婚したが、T子を気遣って『山で遭難して行方不明』と言っていたのだという。
すると、あのメッセージは何だったのか?
あの日、家に帰ってから、T子はアプリを開いてみたという。
そこには例の「くらい」「あな」「ちち」などのメッセージの羅列が相変わらず続いていたが、最後はこう終わっていたという。
「くらい」
「あな」
「N」
「からだ」
「からだ」
「おれのからだ」
T子はすぐにアプリをアンインストールしたらしい。
