
Kalraの怪談
第40章 四十夜目:死者の手稿
この記述のあとは白紙だった。
この不思議な話をし終わったあと、Cさんは言った。
「私が思うに、このRという人は、亡くなったK家の祖父の弟なのではないかと。しかし、K家の主に確認しても、祖父に弟はいない、とのことでした。Rという名にも心当たりがないとい言っていたのです。」
「普通に考えれば、祖父がいたずらで書いたもの、というのが濃厚な線でしょう。しかし、筆跡が違うと言い切られている。それに、こんな手のこんだ悪戯をする必要があるでしょうか?この手稿が創作だとは思えません。」
そして、最後にこう言った。
「これは、生きながらにして存在を消されてしまった者の手記なのではないでしょうか?」
この不思議な話をし終わったあと、Cさんは言った。
「私が思うに、このRという人は、亡くなったK家の祖父の弟なのではないかと。しかし、K家の主に確認しても、祖父に弟はいない、とのことでした。Rという名にも心当たりがないとい言っていたのです。」
「普通に考えれば、祖父がいたずらで書いたもの、というのが濃厚な線でしょう。しかし、筆跡が違うと言い切られている。それに、こんな手のこんだ悪戯をする必要があるでしょうか?この手稿が創作だとは思えません。」
そして、最後にこう言った。
「これは、生きながらにして存在を消されてしまった者の手記なのではないでしょうか?」
