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Kalraの怪談

第5章 五夜目:イヌカガミ

「どうすれば・・・」
父親は老人に尋ねました。老人は鏡を置き、その表に和紙を貼り付け、
「火剋金」と書き連ねました。
「一時しのぎじゃが、火事に飲まれたことと、この札で少なくとも周囲に死人はでないであろう。お前さんの娘が起こした不始末じゃ。そなたの家で火の神とともに祀るが良い」

父親は途方に暮れながらも帰り、家に神棚を作り、火之迦具土之神とともに祀ることとしたのです。

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