
Kalraの怪談
第56章 五十六夜目:曲がり屋敷
「キンキ?」私が聞くと、T子が慌てたように言った。
「禁忌っていうのは、家のルールみたいなものなの。それがあるから、最初はだめって言っていたんだけど。逆に言えば、それさえ守れば泊まってもいいのよ」
「ええか。うちに泊まるなら、3つのことを守ってもらわねばならない。これは絶対じゃ。」先ほどまでの笑顔とは打って変わり、祖母は厳しい顔をする。
「1つ目は、夜12時以降、夜が明けるまでは無闇に部屋から外に出ない」
「2つ目は、夜、なにかに声をかけられても声を出してはいけない」
「3つ目は、夜、窓や扉を決して開けてはならない」
「必ず、これらを守って欲しい」
重々しく言う祖母の口調に、私は無言で頷くことしかできなかった。
「禁忌っていうのは、家のルールみたいなものなの。それがあるから、最初はだめって言っていたんだけど。逆に言えば、それさえ守れば泊まってもいいのよ」
「ええか。うちに泊まるなら、3つのことを守ってもらわねばならない。これは絶対じゃ。」先ほどまでの笑顔とは打って変わり、祖母は厳しい顔をする。
「1つ目は、夜12時以降、夜が明けるまでは無闇に部屋から外に出ない」
「2つ目は、夜、なにかに声をかけられても声を出してはいけない」
「3つ目は、夜、窓や扉を決して開けてはならない」
「必ず、これらを守って欲しい」
重々しく言う祖母の口調に、私は無言で頷くことしかできなかった。
