
Kalraの怪談
第58章 五十八夜目:呪いの代償
☆☆☆
(以下、先輩の話から再現した日記の引用。個人が特定されないように多少の加工を施した。書いている本人は中小企業に勤めているサラリーマンらしかったが、その年の3月頃から会社に行かれなくなり、4月には病気のため休業していたようだった。ここでは、この話に関係ありそうなところだけ記載する。)
◯ーーーーーーーーーー◯
5月3日
やはりあいつだけは許せない。あいつに大学時代、プロダクションの情報を教えてやったのは俺だ。あのとき、あいつが先に面接に入った。あいつが採用担当に俺の有る事無い事言いふらしたせいで、俺は落ちてあいつだけがあの世界に入った。あいつがいなければ、「〇〇〇〇」(バラエティー番組のタイトル)に出ていたのも、「△△△△」(芸能人の名前)と結婚していたのも俺だったのに。
5月11日
また、あいつがテレビで喋っていた。偉そうにしやがって。社会情勢のことなんか何も知らないくせに。それに、画面越しに俺に目配せしやがる。勝った気でいるんだ!今に見てろ。
復讐だ
◯ーーーーーーーーーー◯
「なんかトチ狂ってないですか?」
「ああ、どうやら会社を休んだのも精神の病気らしい。妄想ってやつだな。内容からして、ここで死んだ家主から『あいつ』って言われているのは芸能人の『✕✕✕✕』なんだろうが、このご遺体の主と同じ大学に行っていた事実もなければ、そもそも、年齢もちょっと違うんだ」
◯ーーーーーーーーーー◯
5月15日
いろいろ調べた結果、最も俺に合っているのはこの方法だ。半紙、墨、それから犬の血はすぐに用意できる。針を13本、麻ひも、割れた鏡も今日手に入れてきた。後はあいつが身につけているもの、髪の毛、なんでもいい。何かあれば呪い殺すことができるのに。
まずは、今日、呪物を作った。後は、蠱物のみだ。
5月16日
どうにか、手に入れる方法は・・・
(以下、先輩の話から再現した日記の引用。個人が特定されないように多少の加工を施した。書いている本人は中小企業に勤めているサラリーマンらしかったが、その年の3月頃から会社に行かれなくなり、4月には病気のため休業していたようだった。ここでは、この話に関係ありそうなところだけ記載する。)
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5月3日
やはりあいつだけは許せない。あいつに大学時代、プロダクションの情報を教えてやったのは俺だ。あのとき、あいつが先に面接に入った。あいつが採用担当に俺の有る事無い事言いふらしたせいで、俺は落ちてあいつだけがあの世界に入った。あいつがいなければ、「〇〇〇〇」(バラエティー番組のタイトル)に出ていたのも、「△△△△」(芸能人の名前)と結婚していたのも俺だったのに。
5月11日
また、あいつがテレビで喋っていた。偉そうにしやがって。社会情勢のことなんか何も知らないくせに。それに、画面越しに俺に目配せしやがる。勝った気でいるんだ!今に見てろ。
復讐だ
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「なんかトチ狂ってないですか?」
「ああ、どうやら会社を休んだのも精神の病気らしい。妄想ってやつだな。内容からして、ここで死んだ家主から『あいつ』って言われているのは芸能人の『✕✕✕✕』なんだろうが、このご遺体の主と同じ大学に行っていた事実もなければ、そもそも、年齢もちょっと違うんだ」
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5月15日
いろいろ調べた結果、最も俺に合っているのはこの方法だ。半紙、墨、それから犬の血はすぐに用意できる。針を13本、麻ひも、割れた鏡も今日手に入れてきた。後はあいつが身につけているもの、髪の毛、なんでもいい。何かあれば呪い殺すことができるのに。
まずは、今日、呪物を作った。後は、蠱物のみだ。
5月16日
どうにか、手に入れる方法は・・・
