
Kalraの怪談
第16章 十六夜目:事故物件
この段になって、ようやく私は、この部屋は何かがおかしい、と思い始めた。
友人に相談すると、
「その部屋、なんかいるんじゃない?」とか、
「首絞め殺人鬼かなんかの霊とかがいたりして」
等と不気味なことを言われてしまう。
そう言われると、ますます気になってしまったが、どうすることもできなかった。
更に時間が経つと、夜中に起きてしまうことが頻繁になっていった。夜中に何がしか叫んで、その自分の叫び声で起きてしまっているのだが、何を叫んでいるかわからない。もちろん、寝ても寝た気がしない。当然、大学の授業にも集中できない。
そこで、私は、寝言を録音する事ができるスマホのアプリを使ってみることにした。
初めてアプリを仕掛けた日は、特に途中で目覚めることがなかったものの、いつものように起き抜けは胸が苦しくて最悪の気分だった。
私は早速アプリに録音されている音を再生してみた。
ジジジ・・・
んごー・・んごー・・、が・・が・・がが
ここらは単なるいびきだ。しばらく単調ないびき音が続く。
『あ・・うぐ・・ぐ』
突然、自分の苦しそうな声が入っている。まるで何かに首を絞められているようだった。
『ああ・・・あ・ぐぐ・・いや・・』
悶えているかのような声
呼吸が切れ切れになっている
『いやだ・・・イヤ・・・・・やめ・・やめて、』
寝ながら何かに訴えかけている。
そして、このあとの音声を聞いて、私は戦慄した。
『やめて、やめて・・・やめて
やめて、殺さないで、殺さないで、殺さないで・・・!』
『殺さないで・・・ママ!!』
友人に相談すると、
「その部屋、なんかいるんじゃない?」とか、
「首絞め殺人鬼かなんかの霊とかがいたりして」
等と不気味なことを言われてしまう。
そう言われると、ますます気になってしまったが、どうすることもできなかった。
更に時間が経つと、夜中に起きてしまうことが頻繁になっていった。夜中に何がしか叫んで、その自分の叫び声で起きてしまっているのだが、何を叫んでいるかわからない。もちろん、寝ても寝た気がしない。当然、大学の授業にも集中できない。
そこで、私は、寝言を録音する事ができるスマホのアプリを使ってみることにした。
初めてアプリを仕掛けた日は、特に途中で目覚めることがなかったものの、いつものように起き抜けは胸が苦しくて最悪の気分だった。
私は早速アプリに録音されている音を再生してみた。
ジジジ・・・
んごー・・んごー・・、が・・が・・がが
ここらは単なるいびきだ。しばらく単調ないびき音が続く。
『あ・・うぐ・・ぐ』
突然、自分の苦しそうな声が入っている。まるで何かに首を絞められているようだった。
『ああ・・・あ・ぐぐ・・いや・・』
悶えているかのような声
呼吸が切れ切れになっている
『いやだ・・・イヤ・・・・・やめ・・やめて、』
寝ながら何かに訴えかけている。
そして、このあとの音声を聞いて、私は戦慄した。
『やめて、やめて・・・やめて
やめて、殺さないで、殺さないで、殺さないで・・・!』
『殺さないで・・・ママ!!』
