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Lの劣情

第1章 2024年6月吉日…

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「………………ん………んん………ぁ…」

 わたしはハッと目を開く…

 あ……

「せ、せん…ぱ……い………」

 すると、目の前に横向きになりわたしを見ているアイ先輩の目が…
 いや、濡れた瞳がジィっと見つめていた。

「あ…わ、わたし……」
 どうやらわたしはニ連チャンで絶頂感を迎え、寝落ちしてしまっていたらしい。

 そして慌ててベッドサイドの時計を確認しようとカラダを捩ろうとすると…

「うふ、ほんの五分くらいよ……」
 と、アイ先輩は優しい声音でそう囁いてきた。

「あ……は、はい………」

 わたしはそう云われた瞬間…
 さっきまでのアイ先輩に愛された、いや、結婚披露宴パーティーからの今に至るまでの流れがまるで映画の映像の如くに一気に脳裏に浮かび、流れてきたのである。

「ふぅ…みっき、可愛いわ……」
 そしてそう囁きながらわたしの頭を両手で押さえ、キスをしてきた。

「ぁ………」

 するとその瞬間…

 ズキズキズキズキズキズキ…

 ズキンズキンズキンズキン…
 と、一気に子宮の奥深くが昂ぶり疼き、泣き始めてきたのである。

 ピチャ、ピチャ、ピチャ…

「は、ふぅ…みっき、大好き…
 愛してるわ……」
 そしてアイ先輩はそうわたしの舌先を貪り吸いながら囁いてくる。

「…ん、あ、あぁ、わ、わたしも……」

 わたしもアイ先輩を大好き、愛してます…
 と、心の中で呟きながら…

「ん、んん…」
 スウッと静かに態勢を変え、わたしが彼女の肩を抱きながら上になっていく。
 
「あ…」
 わたしは寝落ちしている間に全てを脱がされ、全裸になっていた。

 そしてアイ先輩はドレス風のワンピースを脱ぎ、キャミソールと…
 下半身は薄い黒いストッキングを穿いたままの姿であったのである。

 え、もしかして…

 そんな彼女の姿を認知したわたしは、やっぱりアイ先輩もストッキングラブに近い性癖の体験をした事があるのかもしれない?
 そう感じ…
 それが更にわたしの変態性癖嗜好を昂ぶらせてきていた。

 そして…

 まだアイ先輩を感じさせて…

 愛してはいない…

 その想いが湧き起こり…

 子宮を…

 メスの昂ぶりを疼きさせてきていたのだ。
 
「あ、アイ先輩……」

 おそらくわたしの目は淫靡に濡れているに違いない…




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