
Injured Heart
第11章 お願い
「お医者様に連れて行った方がいいの?」
はるかは言う
雪一はわからないと首を振った
「どこか辛いところがあるなら、行ったほうがいいけど。これは…」
雪一に視えているのは心の傷だった
こんなにも傷が深くなるまで
一体、ヨウスケは何を耐えていたのだろう
「ごめん、これ以上わからないんだ
ただ、今はこの子を、ヨウスケくんを動かしてはダメだ
これ以上無理をさせたら死んでしまう」
はるかは大粒の涙を流した
「やっぱり、高村くんにはわかるのね
ありがとう
ありがとう…」
それから、数ヶ月間、
ヨウスケは学校を休んだそうだ
その後のことは聞いていなかった
でも、はるかは雪一とすれ違うたびに
あの必死な目を少しうつむかせる
いつも、ありがとうと言っているようだ
きっと、まだヨウスケは良くないのだろう
でも、はるかがいれば
きっとヨウスケは大丈夫だと思う
ボクよりも、誰よりも
ヨウスケを想っている はるかがいれば
はるかは言う
雪一はわからないと首を振った
「どこか辛いところがあるなら、行ったほうがいいけど。これは…」
雪一に視えているのは心の傷だった
こんなにも傷が深くなるまで
一体、ヨウスケは何を耐えていたのだろう
「ごめん、これ以上わからないんだ
ただ、今はこの子を、ヨウスケくんを動かしてはダメだ
これ以上無理をさせたら死んでしまう」
はるかは大粒の涙を流した
「やっぱり、高村くんにはわかるのね
ありがとう
ありがとう…」
それから、数ヶ月間、
ヨウスケは学校を休んだそうだ
その後のことは聞いていなかった
でも、はるかは雪一とすれ違うたびに
あの必死な目を少しうつむかせる
いつも、ありがとうと言っているようだ
きっと、まだヨウスケは良くないのだろう
でも、はるかがいれば
きっとヨウスケは大丈夫だと思う
ボクよりも、誰よりも
ヨウスケを想っている はるかがいれば
