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HEAVEN~時を超えて~

第5章 真相を知らば

『ん… … …』


そしてその目が徐々にとろけそうに細まっていく



『眠くなってきた?…今日は疲れたでしょマコト
ゆっくり休むんだよ』


グリ…っ

僕はさり気に自分の唇を手の甲で拭って
真の体を包むように覆い被さる


『ん…・・ぁ…』


『よしよし』


自分の唇に少量の媚薬を塗っておいて
真にキスしてそれを取り込ませておいた


真の体は素直に反応して体は熱を持ち
刺激に変わる前に彼女に眠気をもたらした



『ぁ…・・・』



『マコト…』



目を閉じた彼女に


僕はやり場のない忌まわしさを払拭するように

その無防備で柔らかい肌に触れ

身体中に口づけをした




『あの男の前で・・・あんな姿をさらして

あんな男に…〃女の顔〃を見せるなんて

とっても悪い子だね、マコトは・・』




類を見ない酷い裏切りにあった
真を憐れみつつも




『あんな男に…言われるままに裸にされて

卑猥な声を出すなんて…なんて悪い子なんだ・・・』





僕の方が…どこの誰よりも余程

狂っていた事であろう




『悪い子だ・・・マコト、、、』




洗い流しても気が済まない

目に見えない忌まわしいものを掻き消すように



『本当に悪い子だ・・・マコト…』



触れられたであろう彼女の身体中…至る所に

唇をあてて上書きするように愛撫した






『二度と…汚させてなるものか・・・』




彼女が受けなければならない罰などない

どこにもない



ただこうして、彼女と離れずにいたいだけだ



誰にも…彼女を傷付けることを許したくないだけだ




いや、彼女にとっては

僕の行いこそが、とんだ制裁であろうか




ガチャ・・・



マコトの片手に手錠をつけて

もう片方を自分の手につけて

疲れ果てて眠る彼女の隣に横たわった

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