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HEAVEN~時を超えて~

第5章 真相を知らば

『・・・・』


じっ…


テーブルを挟んで朝食を取る真から
いつになく視線を感じる

昨日の昼間もそんなことがあったような
それとはまた違うような



『なぁにマコト?…』


僕は軽く失笑しながら伏し目のまま彼女に問う


キスしたのが恥ずかしいのか、それとも

まったく…純情過ぎて困ったものだよ、なんてさ





『・・・・初めて見た』




『うん?』




『寝顔・・・』




『クス……そう』




『安心…した』



真は少し気まずそうに呟いて
ササッと食器を片付けてキッチンを出る



『あ、ねぇ…マコト
庭に出るなら着替えたら?』


『ぇ…?』


着るに困らない程度の服は揃えておいても
真はほとんどシンプルで飾り気もない白や黒の物しか着ていなかった

この日着ていたのは…白のワンピース


『ぁ・・・うん。着替えてくる』



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