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HEAVEN~時を超えて~

第5章 真相を知らば

『❝誰だって同じだよ❞・・・って、良く聞いたけど

あたしは…どうしてもそれを呑み込めなかった

寂しい、不安、、心細い・・・不公平

そんな風に思えば、、心は不幸になるだけって

わかっていても・・・人の事は輝いて見えて

なんだ、みんなはひとりじゃないじゃん、、って

自分を見失ってばかりだった』




真がその半生を…自分の心を

まして僕の前で語るのなんて初めての事だ



『人を信じる事は…傷つく事、、かもしれない

だけどあたし・・・どんな世の中になったって

信じる方が悪い…騙される方が悪い…

そんな世の中であったって・・・それでも

誰も好きになれない、信じられない人生なんて嫌だった』



真の笑顔は儚くて、それでいて気品に満ち
流れるそよ風の様に景色を照らした



『世の中に…悪い人なんか大勢いる

例えあたしが、、どれだけ正直でいても

相手は平気でうそをつく・・・世の中の常なんだねきっと』




『マコト・・・本当に、すまなかった』



『??・・・なんであなたが謝るの』



『・・・』


絶対に護ると決めていたからだ




『ふふ・・・あのさ、あたし…別に平気だから』



『マコト・・・』



『ぁ…平気ってのも違うか・・・あの

自分の目で見た現実が受け止められないほど

あたしは子供じゃない。それだけだよ』



『・・・』



『あなたの事も・・・未だ、なぁんにも知らない

だけど、、自分が信じた人の事も…なんにも知らなかった

ふふ・・・だから、そんなに恐れなくていいかな、って』

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