
HEAVEN~時を超えて~
第6章 ひとつ
『マコト…脱ごうか』
真のガウンに手をかけてスルリとそれを脱ぎ落とす
『・・・』
真の体に緊張が走り、頬を更に赤らめたのが伝わる
下着姿の真をベットの端にそっと座らせて
もう一度キスする
ひた・・・
真の柔らかい両手が
向かい合う僕の頬を挟むように触れる
『ほんとうに…こういう顔…してるんだね』
いつになく落ち着いた声色で
僕の頬に触れたまま真っ直ぐに見つめてくる真
『クス…なにそれ』
『いつも…同じ顔してるから…本当は…もっと
ほんとは…他には、、どんな顔をするのかなのかなって…思ってた』
『マコトはいつも…笑ったり怒ったり泣いたり
忙しいお顔だもんね』
僕はそのままマコトを抱き寄せてベットに寝かせる
『っ……』
ポフッ…
いつも真を寝かせているベットより
うんと広いベット
『マコト…思いきり体伸ばして良いからね』
下着を脱がせて露わにする
白くなめらかなキメの細かい肌
スラリと伸びる柔軟性の高い手脚を
ベットの真ん中に寝かすと神秘と神聖の光景
今までは…彼女をどんな姿にさせても
一枚フィルターを通すように
ただのひとつの物体でも見るようにしていた
そこに…彼女の心が交わろうとしている今
さすがにそんな理性は機能しない事を受け入れ
僕は彼女に覆い被さって、その体を腕に抱く
