
HEAVEN~時を超えて~
第2章 新世界の中
『よし、食べようマコト?』
レースのカーテンから朝日が沢山入って
あったかくて優しいリビングの風景
こんな状況じゃなければ
とってもオシャレで心地よい空間なんだろうな
『・・・』
テーブルに並べられたあったかい朝食に
あたしはチラリと目を落とす
自分で手を伸ばす事が出来ないから
後ろ手で椅子に括り付けられたまま
背もたれに身を投げて下を向く
『はい、マコト…あーんして?』
『・・・』
ほんっっとにふざけてるよね
支度を終えると直ぐに隣の椅子に座って
下を向くあたしの口元に
甲斐甲斐しく食事を運ぶ…この男
あたしはあんたの犬や猫じゃない
籠の中の鳥じゃない
こんな事される覚えなんかない。
恥ずかしいような…悔しいような
なんとも言えない屈辱で…緊張も走って
ごはんの味なんかわからない
プイ…
一々逆らわないように…気を付けてたんだけど、つい
今日も拒否して顔を反らしてしまった
そういえばこの人…食事してる姿も見ない
どうしてるのかな
…なんてのは、どうでも良いや
そう思って遠くを見てると
コトン…カツン…
彼が持っていた食器がテーブルに戻された音がした
『マコト…』
ぁ、ヤバ…
動揺を隠して振り向こうとすると
ガシャガシャ・・・ガチャン…
瞬きしてるうちに
後ろ手にされていた手錠が片方外されて
あたしの前で組み直されていた
『ぁ…』
『今日は自分で食べようか。はい…召し上がれ』
ニコリ…
だから、、こわいってば…その笑顔が逆に
あたしの手にフォークを握らせて
彼はテーブルの向かいに移動して
ニコリとしてあたしを見ていた
『ぅ……は、はずしてよ、、どうせなら』
フォークを持ったまま、繋がった両手を見せて
つい抗議してしまった
『クスクス…わがまま言わないの、手が届くでしょ。
ほら、食べないと冷めちゃうよ…』
『ぅ……ぃ…イタダキマス』
無駄に…抵抗して良い事は…ひとつもない
その言葉だけは脳に焼き付いていて…感情を押し戻す
あたしは小さく呟いて手を合わせて食事を始めた
『クスクス……どうぞ』
レースのカーテンから朝日が沢山入って
あったかくて優しいリビングの風景
こんな状況じゃなければ
とってもオシャレで心地よい空間なんだろうな
『・・・』
テーブルに並べられたあったかい朝食に
あたしはチラリと目を落とす
自分で手を伸ばす事が出来ないから
後ろ手で椅子に括り付けられたまま
背もたれに身を投げて下を向く
『はい、マコト…あーんして?』
『・・・』
ほんっっとにふざけてるよね
支度を終えると直ぐに隣の椅子に座って
下を向くあたしの口元に
甲斐甲斐しく食事を運ぶ…この男
あたしはあんたの犬や猫じゃない
籠の中の鳥じゃない
こんな事される覚えなんかない。
恥ずかしいような…悔しいような
なんとも言えない屈辱で…緊張も走って
ごはんの味なんかわからない
プイ…
一々逆らわないように…気を付けてたんだけど、つい
今日も拒否して顔を反らしてしまった
そういえばこの人…食事してる姿も見ない
どうしてるのかな
…なんてのは、どうでも良いや
そう思って遠くを見てると
コトン…カツン…
彼が持っていた食器がテーブルに戻された音がした
『マコト…』
ぁ、ヤバ…
動揺を隠して振り向こうとすると
ガシャガシャ・・・ガチャン…
瞬きしてるうちに
後ろ手にされていた手錠が片方外されて
あたしの前で組み直されていた
『ぁ…』
『今日は自分で食べようか。はい…召し上がれ』
ニコリ…
だから、、こわいってば…その笑顔が逆に
あたしの手にフォークを握らせて
彼はテーブルの向かいに移動して
ニコリとしてあたしを見ていた
『ぅ……は、はずしてよ、、どうせなら』
フォークを持ったまま、繋がった両手を見せて
つい抗議してしまった
『クスクス…わがまま言わないの、手が届くでしょ。
ほら、食べないと冷めちゃうよ…』
『ぅ……ぃ…イタダキマス』
無駄に…抵抗して良い事は…ひとつもない
その言葉だけは脳に焼き付いていて…感情を押し戻す
あたしは小さく呟いて手を合わせて食事を始めた
『クスクス……どうぞ』
