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HEAVEN~時を超えて~

第4章 心覗き合い

とっても神聖・・・神秘的なのだけど


僕は…何を言われているのだろう・・・



あぁ、やはり手遅れだったのか…彼女を破壊し発狂させてしまった後だったのだろうか


なんて


一度本気で思ってしまったと知られたら…
こんな風に見つめていたら
今度こそ彼女を怒らせてしまいそうだね



僕の心配が杞憂に終わった事は彼女の言葉が教えてくれる





『・・・これが…正しいなら

はやく・・・してくれる・・・?』




彼女は、決意が鈍らぬようにと言わんばかりに
逸らしたくて堪らないでろう視線をずっと逸らさずに
あられもない姿で僕を見上げていた



ここで僕はどこかに飛ばしたような思考回路が戻ってきたようにようやく答えた



『なんだ・・・マコト』



『・・っ』


僕の声に反応したのか
真はピクッと反応して微かに身を縮める





『マコト・・・〃ひとつになる〃…って

セックスする事だと思っていたの?』





僕は核心を付いて問い返す





『ほ…かに・・・なんて思えばいいの…』




隣にしゃがんだ僕を見て
真はついに目を閉じて顔を反らした




『いかにも・・・現代人らしい

浅はかで…下劣、、単純明快な・・・物理的思考だ』




『っ…』



あぁ、またデリカシーに欠くような事を言ってしまったね

違うよ…彼女を侮辱したんじゃないんだ



そうか…おおよそ普通の感覚なら
そう捉えるのか、と納得していただけなんだ


羞恥に目を閉じていよいよ開けられなくなり
両手で胸を隠している真

その手の上に僕はそっと手を乗せた

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