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HEAVEN~時を超えて~

第4章 心覗き合い

『あれ、もう起きてたのマコト?』


翌朝、珍しく彼女は目を覚ましていた。



『・・・・ぅん』



『おはようマコト、今日も良い天気だよ』



『ぅん・・・ぉはよう・・』



どこか落ち着きなく目を反らして目をこする真は

朝食を済ませるとさくさくと動いては

洗濯をしたり掃除をしたり、わかりやすく

僕を避けるのに一生懸命みたいだった



『ねぇ・・・外、出ても良い?』



と・・・意外とそうでもないのかな?



『うん、良いよ。散歩しようか』




『ぁ・・・じゃなくて、、中庭・・』



『うん?』



真はカーテンを開けて
リビングの大きな窓の外を指す



『ダメ?』



特別表情を変えるでもなく、ただそう求める彼女を
ひとまず好きにさせる事にした。



『もちろんいいよ。どしたの?』



『うん・・・なんとなく』



真はサンダルを手に中庭に降りた

僕はソファに腰掛けてそっと見守る。



真は雑草を抜いたり土を触って庭にしゃがんでいた



『マコト?』



『やっぱり・・・ここ、土が綺麗』



『土?』



『こんなに緑も水も綺麗な場所だもんね』


真は少しだけ僕の方を振り返った、その一瞬

朗らかでありながら、とても無邪気な笑顔をしていた


尊くて・・・まぶしい

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