
サム・チェイシング・アフター 18頁完結
第1章 シグナル
今まで前線基地近くの娼婦たちを抱いてきたがこれほど若い女を抱くのは初めてだった
村を焼いたときも旦那の手足を切り落としたあと、旦那の前で嫁を皆で蹂躙したこともある
彼らにとって現地の人間たちなど人間とは思っていなかった
いま上に跨っている少女はどうやら初めてではなさそうだ
現地では10歳から嫁に送られるとも、嫁は村全体や一族の所有物となるとか、新しい血を入れるためによそ者の精を喜んで受け入れるとか、とこまでが本当かわからないような与太話しを仲間で酒のツマミのように話しをしたことを思い出す
彼女も村のために新しい血を求めているのだろうか?
言葉も伝わらず、文化も違うふたりが繋がっているのはなんとも不思議だ
出撃のあとのバカ騒ぎしたあとに抱いた娼婦たちともまったく違う
あまりにも現実味がない
締め付けが強い
まだ身が硬い
これから大人になるにつれて全身が熟れていくのだろうか
バリラーリは自分の硬さも現実感がない
いつもより敏感なようだし、いつもより感覚が麻痺しているようにも思える
長くもったほうだとも思えるし、
あっという間に果てたようにも思える
少女は胎内に放たれた精を搾り取るように吸収していく
バリラーリは自分の遺伝子が見知らぬ現地の住民に溶け込んでいくことが不思議だった
それまではそんなことは思わなかった
犯したあとは、殺すだけだったから
上に乗り、ひとりで動いていた少女は自分の汗を拭くこともなく、バリラーリの身体の汗をぬぐうと布の向こうへ立ち去ってしまった
バリラーリは全身から襲う脱力感のため、気を失うように眠ってしまった
そこからは目が覚めては食事を与えられ、肉体を与えられ、精力が高まっていくとともに、彼の生命力も上がっていった
何日か続いた肉欲の時間
少女とは何度か言葉を交わしてみたが、あまり意思疎通は出来なかった
「オレはバリラーリ、キミは?」
と何度も手振り身振りで互いの呼び名だけでも決めようと思ったがそれすらうまくいかなかった
その数日後、何とか壁伝いに立ち上がることが出来た
よたよた歩く姿は老人のようだ
それだけの体力を回復させた日、初めて彼は下にならず自由に彼女の身体を貫く体制をとることが出来るようになった
