
ふたりは似てる
第2章 真夏の始まり
ー仕事は楽しいかい
蒸し暑い空気の夜道を真希と叔父の辰夫は歩いた
気分が沈み込むような食事が終わり、ようやく解放されほっとする
ーはい、とても
ー良かった
ずっと心配だったんだ
滝野先生とよく電話で話してるとは聞いてたけど
元気そうな顔見て安心したよ
ーごめんなさい。。。心配かけちゃってて
ーいやいや、責めて無いよ
言い方悪かったかな、僕は会話能力が低いんだねぇ。。
ーそんな事ないですよ
叔父さん、いつも優しかったです
お父さんみたいに思ってました
叔父はあの家で優しすぎる、と真希は思った
ーははは
そう思ってくれてたんならうれしいね
真希ちゃんみたいな優しい娘がいたら幸せだよなあ
ーそんな事ないです
美沙姉さん、綺麗で頭いいですよね
私はしっかりしてないから。。。
ー美沙はねえ。。。。
辰夫はため息をついてから遠くを見つめながら言った
あの娘は、どうだろうねぇ
もうちょっと思いやりの心を持っ欲しいね
それを見て大変だな、と真希は思った
ーまあ、僕がしっかりしてないからかな
だめな父親だよ
ーあ、そういえば
雑誌見ましたよ
叔母さん出てました
辰夫の表情に気分を変えたくて真希が話題を変えた
ー叔母さん綺麗でした
審美歯科界の美魔女って書いてありました
ーあはは、あれねえ
笑えるよね、すっごい厚化粧したんだね
ーそんなことないですよ〜
ーいやー、あれ見た時これは誰って感じだったなあ
うちの助手さんたちと大笑いしたんだよねぇ
美魔女って特殊メイク並みの厚化粧って意味なんだねぇ
そんなぁ、と真希は言いながらさっき会った瑞穂の顔を思い出す
62歳には見えない、綺麗な50代という感じだった
個人差の出る年代だ、と思う
ー叔母さん、綺麗です。。。
ー真希ちゃんのお母さん、綺麗だったよ
綺麗で優しくて本当に華のような美人だったんだ
真希ちゃん
優しいとこも綺麗なとこも本当にそっくりだ。。
地下鉄の駅に着いたところで辰夫が歩みを留めた
ー気をつけてね
ーはい、ありがとうございました
おやすみなさい
改札前で一礼して真希は辰夫と別れた
優しいのは叔父さんだ。。。と真希は思いながらホームを歩いた
蒸し暑い空気の夜道を真希と叔父の辰夫は歩いた
気分が沈み込むような食事が終わり、ようやく解放されほっとする
ーはい、とても
ー良かった
ずっと心配だったんだ
滝野先生とよく電話で話してるとは聞いてたけど
元気そうな顔見て安心したよ
ーごめんなさい。。。心配かけちゃってて
ーいやいや、責めて無いよ
言い方悪かったかな、僕は会話能力が低いんだねぇ。。
ーそんな事ないですよ
叔父さん、いつも優しかったです
お父さんみたいに思ってました
叔父はあの家で優しすぎる、と真希は思った
ーははは
そう思ってくれてたんならうれしいね
真希ちゃんみたいな優しい娘がいたら幸せだよなあ
ーそんな事ないです
美沙姉さん、綺麗で頭いいですよね
私はしっかりしてないから。。。
ー美沙はねえ。。。。
辰夫はため息をついてから遠くを見つめながら言った
あの娘は、どうだろうねぇ
もうちょっと思いやりの心を持っ欲しいね
それを見て大変だな、と真希は思った
ーまあ、僕がしっかりしてないからかな
だめな父親だよ
ーあ、そういえば
雑誌見ましたよ
叔母さん出てました
辰夫の表情に気分を変えたくて真希が話題を変えた
ー叔母さん綺麗でした
審美歯科界の美魔女って書いてありました
ーあはは、あれねえ
笑えるよね、すっごい厚化粧したんだね
ーそんなことないですよ〜
ーいやー、あれ見た時これは誰って感じだったなあ
うちの助手さんたちと大笑いしたんだよねぇ
美魔女って特殊メイク並みの厚化粧って意味なんだねぇ
そんなぁ、と真希は言いながらさっき会った瑞穂の顔を思い出す
62歳には見えない、綺麗な50代という感じだった
個人差の出る年代だ、と思う
ー叔母さん、綺麗です。。。
ー真希ちゃんのお母さん、綺麗だったよ
綺麗で優しくて本当に華のような美人だったんだ
真希ちゃん
優しいとこも綺麗なとこも本当にそっくりだ。。
地下鉄の駅に着いたところで辰夫が歩みを留めた
ー気をつけてね
ーはい、ありがとうございました
おやすみなさい
改札前で一礼して真希は辰夫と別れた
優しいのは叔父さんだ。。。と真希は思いながらホームを歩いた
