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虹色の補習

第5章 ⑤是永×つぐみ

3年の2学期。こんな時期に転校だなんて大変だな。

是永は今日から自身のクラスにやってくるという新しい転校生の家庭調査表を見る。

ものすごく山奥の学校から遥々と転校してくるらしい。
どんな子だろう?
ん?彼女、こっちでは一人暮らしするのか、、
大変だなぁ、

是永が転校生を職員室へと迎えに行くと
両サイドに三つ編みを垂らしたその子は茶色く純粋な瞳で是永を見つめる。

是永「3-2の担任の是永肇(これながはじめ)です。よろしく。」

と声をかけると転校生は俯きがちに

つぐみ「南つぐみです。よろしくお願いします。」

と返事する。

是永「南さんは今は一人で暮らしてるの?」

つぐみ「はい。両親が海外出張することになったので私は従姉妹の家の近くで一人暮らしすることになりました。」

是永「なるほど、えらいな!学校以外のことでも困ったことがあったら遠慮なく相談してくれていいからな?」

つぐみ「ありがとうございます。」

口調ははっきりしているものの緊張が伝わってくる。
少しでも空気を和らげようと

是永「得意な科目とか苦手な科目とかあるの?」

そんな話をしながら教室へと向かう。

つぐみ「得意な科目って言えるのはなくて、、、苦手なのは算数です。」

是永「はははっ、、算数って小学生じゃないんだから笑」

つぐみ「そっか、、笑」

是永「そっかって、、笑 俺は数学の教師だからビシバシ鍛えてやるからな笑笑」

つぐみ「えっ、、、」

是永「あからさまに嫌そうな顔すんなよ笑」

2人が扉を開くと騒がしかった教室が一気に静まりかえる。

是永「これから3-2の仲間になる転校生だ。」

つぐみ「南つぐみです。よろしくお願いします。」

地味ながらも手足がすらっと長く細身のつぐみにクラスの視線が集まる。

是永「じゃあ南は名取の隣のあの1番後ろの席に座って?」

つぐみは是永に指示された1番後ろの窓側の席に座る。
隣の席はこの学校では珍しく赤髪でピアスの開いたいかにも不良というような男の子だった。

つぐみ「あの、、よろしくお願いします、、。」

名取「、、、。」

返事をしない代わりにキリっと睨まれつぐみは萎縮する。


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