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虹色の補習

第5章 ⑤是永×つぐみ

是永はやりすぎてしまったなと反省していた。
他の先生の中には、数学や国語を専門としていても、頼まれれば性の補講も全て引き受けるという人も少なくなかった。
クラスの女子、全員を抱いたという担任も聞いたことがある。

でもやっぱり俺には性の指導は向いていない。 
いつもは生徒から相手を頼まれても性科の先生に頼めと断り突き放してきたが、つぐみにはできなかった。

他の子達は興味本意で担任に抱かれてみたい。あるいは性欲むきだしで俺の女になりたいというようなのばっかりだった。
でも、つぐみは違った。他に頼りどころがなくて、心細そうで、でも、なんとか勇気を出して、新しい環境で唯一の拠り所である担任の俺にすがるように頼んできた。

だから、断れなかった。
でも、やっぱり断るべきだったのだ。
初体験の彼女を泣かせてしまった。トラウマを植え付けてしまっていたらどうしよう。
最悪、学校にも来なくなったらどうしよう、、。

でも、是永の心配は不要だった。

つぐみ「先生!おはようございます!」

いつものおさげを振り回しながらつぐみは校門で是永を追い越し走り去っていく。

是永「こら。南。走るな。」

つぐみ「ごめんなさい!でも1限の宿題まだ終わってなくて急いでて!」

つぐみは言ってからあっ!という顔をする。
それもそうだ。1限は数学で宿題を出した本人に家でやってこなかったことを言ってしまったのだから。

是永「ん?なんだって?よく聞こえなかったなー。」

是永が棒読みで言う。

つぐみ「えっ、えっとぉ、、」

是永「でも、今日、俺、朝会議だから今日の数学、最初の15分は自習にしようと思うから、南、代わりに日直に言っといてくれる?」

つぐみ「えっ!!あっ、はいっ!ありがとうございます!!」

つぐみは再びおさげを振り回して駆け出した。

是永「こーら。走るな笑」

もうつぐみには是永の声は聞こえていなかった。

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