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創造の双子。

第4章 海斗(かいと)

海斗は、さっきから痴漢のこととかに対して何も聞いてこない。
そんな気遣いも、西華は大好きだった。

「ん…ねぇ、き…キスして…?」

「目…つぶれよ…」

不意にまぶたを舌で舐められる。

「ひぁっ…!!」

「うわっ…めっちゃ可愛い…」
そう言うと、唇と唇を合わせるだけのフレンチキスをした。

海斗がぺろっと唇をなめると、
「うわ…しょっぱ…っ!西華泣いたな?」 と、言いながら西華の頬を舐める。

「そりゃ泣くよっ… だって… 知らない人に…んむっ!」

不意打ちで、またキスをしてくる。
海斗の舌が無理やり西華の口をこじ開けて、たちまち占領してしまう。

西華の口に、自分の唾液を流し込んだり、逆に西華の舌を強く吸ったり…

「ん…んんんっ!」

西華は何も考えられない。

長い長いキスが終わり、海斗は西華の右耳をぺろっと舐めた。
「はぁっ…はぁっ…」

西華の口周りは、唾液でびしょびしょだ。
「エロっ! 口、拭きなよ。」
と、タオルを出してきてくれた。

「ありがと…あっ…」

急にタオルを引っ込める。

「やっぱだめだわ。」

「え? …あっ…あゃっ!」

口周りを海斗が舐める。
でも、舐めるだけだと一層濡れるだけなので、ちゅうぅっと時々弱く吸う。

そのたびに、西華は甘い声を漏らす。
首まで濡らしていたために、海斗の舌は徐々に下へ下へと移っていく。

そして、パジャマのボタンをひとつ外す。

「あっ…だめ!それ以上はだめっ! 海斗ぉ… やめっやんっ!」

鎖骨を一舐めすると海斗は行動を止めた。

「ん! これで大丈夫だなっ!」

…なんだろう? 海斗ってド天然なのだろうか? それとも、ドS?

西華は物足りなさそうな顔をする。

「そんな顔すんなって! おりゃ!」

頭をポンと叩くと、ほっぺを楽しそうにいじっていた。

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