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創造の双子。

第12章 慧 side take 2

ジェットコースターコンプリートを済ませた後、俺達はナイトショーをみるために 少し早くから場所を取っていた。


「もうすぐ始まりそうだね?」

「だね♪ 超楽しみ! ダブルデート最高!」


今日やっと気づいたけど、詩穂ねぇって すげー綺麗。
俺も 彼氏 になったんだから、詩穂ねぇって呼ぶのは駄目なのかも…?


俺の記憶の中では、少し前まで一緒に笑いあった仲だ。
幼なじみからいきなり恋人とか…
やっぱりよした方が良かったのか…


あの時、OKしたのは取り巻きの女子に諦めて欲しかったから。

彼女が出来れば、皆 散っていくはずさ…

だから、誰でも良かった。

彼女に値する人間なら誰でも…


でも、詩穂は今や幼なじみではなく、一人の女だった。


罪悪感だけが募る。

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