創造の双子。
第15章 創造の西華。
確かにそうだ…
私はこの3年間、海斗を騙し続けていたことになるんだ。
でも、私は半年ぶりに海斗に会えたときは嬉しかったなぁ…
西華は私じゃないけど、私は西華なの。
ちゃんと西華として生きてるよ。
けど、本当はあの時死んだんだ。
“好きだよ、西華。”
違うよ。 西華は死んだんだよ…
海斗の悲しむ顔。
見たくないの…
海斗の事、悲しませないでって造られたのに。
海斗のために造られたのに。
海斗に見向きもされないんだったら 生まれてきた意味 ないよー…
西華 は、別館へ向かい 最上階に上がった。
といっても、さすが木造住宅!
三階くらいの高さしかない。
ロボットって、三階から飛び降りたら壊れちゃうのかな。
いいや、壊れたって。
海斗がいないんなら死んでるのと同じだよ。
好きだったよ。 海斗。
窓を開けて、飛び降りる。