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アシスタントで来ただけなのに…!

第2章 ルイ先生との共同生活




階段を降りた先のすぐ隣の広いダイニングのような部屋に案内された。



「ここの階はあえて手をつけていない。布のかかった家具にも特に触れなくていい」



「この階は随分埃っぽいですけど…家政婦さんは掃除されないんですか?」



「僕がその必要は無いと伝えてある。奥の台所だけはお願いしている」



黄ばんだテーブルクロスのかかった大きなテーブルを横切り、奥の部屋に進む。



「わぁ…またここも豪華ですね」



そこは海外などでよく見る大きなカウンターと沢山並んだ戸棚、天井には小さめなシャンデリアがあった。



「ここの戸棚にも必要な物は置いてある」



戸棚を開けると、主に珈琲が置かれていた。


必要な物と言っていたが、先生にとっては珈琲だけしか使用しないのだろう。



「他に必要な物があればここに置いて構わない。この屋敷は自由に使って構わない」



戸を閉めると、部屋の先にある扉を開けた。



「ここはランドリールーム、洗濯室だ」



「洗濯スペースは1階にあるんですね」



「この屋敷の構造をそのままにしているから、そうなっている」



でもこの洗濯室は充分な設備がされている。


洗濯機はもちろん、アイロンがけができるテーブルに、乾燥機、
室内干しができるように突っ張り棒や日が入る窓もしっかりある。



「ここは主に家政婦が使う部屋だ。なので君が利用することはあまりないだろう」



そう言って、先生は扉を閉めた。



「綺麗な部屋はちゃんとされてるんですね」



「家政婦が使用するスペースは使用しやすいように要望にそってリフォームをしてある」




「なので、君が何か不便を感じたらすぐに対応する。遠慮なく言ってくれ」



「ありがとうございます。そうさせていただきます」



先生はなんやかんや優しい人だ。


屋敷を利用する人たちへの配慮がこんなにあるとは。



そう思っていると、先生は次の部屋へと向かおうとした。



「…では、次は君が例の女を見たという部屋に行ってみよう」


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