アシスタントで来ただけなのに…!
第2章 ルイ先生との共同生活
「因みに、この布のかかった家具はなんでしょうか?」
布に覆われている為、なんの部屋かも分からない。
「この部屋の中心の家具はテーブルだ。それからソファ、暖炉、化粧代、クローゼット、部屋の奥の家具はダブルサイズのベッドだ」
先生は一つ一つの家具を指さしながら教えてくれた。
「誰かの寝室ってことでしょうか?」
「そうだな。以前はここは婦人の部屋だと聞いている」
婦人の部屋…なるほど。だから女の霊がいたのか。
でも何故焼け焦げた姿だったのだろうか…?
「この部屋、何か火事でもあったのでしょうか?」
「そうだ。僕が聞いた話だと、ここで婦人とその夫が心中をしたそうだ」
なんてリアルな話だ…。
身の毛がよだつ話にブルっと体が震えた。
「その痕跡はまだ残っている。この布に覆われた家具はほぼ焼けた後が残っている」
「その為、ほとんど焼け崩れて原型はない」
そう言うと、クローゼットにかかった布を取ってみせた。
「っわぁ…焼け焦げて跡形もないですね…」
クローゼットは半壊していて、扉を開けなくても中が見える程だった。
「そうだな…布を取ってみると当時の臭いがするな」
確かにクローゼットからは、焼けた臭いがする。
「このクローゼットの写真も撮っておいてくれ」
「分かりました」
私はクローゼットにスマホを向けて、パシャっと写真を撮った。
今の所写真を見返してはないが、何も写っていないことを願っている。
私が写真を撮っている中、先生は部屋を歩き回っていて、一周すると私の方へ来た。
「ここまで何か違和感はあったか?」
「…残念ながら、特になにもないです」
「…そうか。頭痛等は?」
「頭は少し痛いですけど、そこまでは…」
先生は顎に手を添えて何か悩んでいるようだった。
私に期待をしていたのだろうか…?それなら申し訳ない。
何故だか先生といると、何も感じないのだ。
「…あ…」
「ん?どうした?」
何かが動いた気がした。
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