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アシスタントで来ただけなのに…!

第2章 ルイ先生との共同生活



フワッと視界を横切るような、なんだろうか風が吹いたわけではない。



視界が一瞬歪んだ先には、布のかかった暖炉がある。



「…ルイ先生、あれ…あの暖炉変な感じします」



私は暖炉に向かって指を指した。



「暖炉からか?」



「はい…なにかある気がします」



先生はすぐさま暖炉の方へ行き、合図もなく思いっきり布を捲った。



そして私は見てしまった。



「っきゃあああ!」



捲った暖炉の隙間からあの焼け焦げた女の霊が顔を覗かせていた。




「せ、先生!布下ろしてください!早く!」



女はニタァっと口角を上げて、何かを呟いていた。



でも何を言っているのかは聞こえない。




「何かいるのか?」



「そ、そんなことより早く!布下ろして!」



なんと先生は、暖炉の中を確認した。



「っだ、だめ!見ちゃだめです!」



でも女は覗き込むルイ先生を見ることはなく、ただ私を睨みつけるように見ている。



「…何も無いな」



そう言うと、やっと布を下ろしてくれた。



私の心拍数は爆上がりだ。



女は何をそんなに私を睨みつけているのか…。


私が何かしたのか?まるで私が何かしたかのように睨みつけていた。



「っはぁ…はぁ…っ先生早くこの部屋出ましょう」



私はバクバクと音を鳴らす胸を抑えながら言ったが、
先生は「待て」と言った。



「写真を撮ってくれ。この暖炉の」




「えぇ…」



泣きそうになりながらも、早くこの部屋を出たかった私は握っていたスマホをすぐかざして直ぐさまパシャっと写真を撮った。



「っ撮りました!早く出ましょう!」



私は先生の返答を待つことなく、すぐ部屋を出た。


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