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蜜会…春の揺れ

第1章 春の揺れ


 ブー、ブー、ブー…………

「……………」
 
 バッグの中で、三度目の着信が震えていた…
 
「……………」

 そして彼は、出ないわたしを黙って見つめ…

 ブー、ブー、ブー…………

「…………」

 何も言わずに立ち上がり…

 そのままトイレへ向かった……
 

 ブー、ブー、ブー…………

 だけど…

 今は、出たくない…


 鳴るたびに
 胸の奥まで
 揺らされて
 出れば壊れる
 指が震える



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