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あの夜の何処かで

第2章 大きな部屋

「えっ、入っていいの?」

「分からない」

「分からないって……」

 とりあえず、僕も入ることにした。単純に、どんな部屋か気になったから。

 中はとても大きく、部屋の隅には2人用のベッドが置かれていた。普通、修学旅行のときはシーツを敷いて寝るから、ここが他の部屋と違うことは、それを見てすぐに分かった。

 つまり、これって僕たち生徒用の場所じゃないってことだよね?


 しかし彼女は構わず、ベッドに行った。
「広いー! ねぇ、ここで寝ようよ!」

「え、僕も?」

「部屋に戻っても寝れないでしょ?」

「そ、そうだね……」
 これはいいのか……? まずこの部屋を使っていいのか分からないし、クラスが同じってだけの女子と一緒に寝るって……そんなこと考えてたら余計に眠れなくなる!

「修一くん?」


 僕は何とかベッドの上に乗った。

 いろいろ問題はあるが、寝れば忘れるだろう、そう思っていた。

「じゃ、じゃあ、お休み……」

「うん、お休み……」


 10分後…………。

 まだ外が暗い。

 やっぱり眠れなかった。

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