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中毒の処方箋 〜淫らな輪舞曲〜

第10章 飽食の時。瑠花(3)

照明の少ないその場所で、瑞希は壁に背中を預けた。ボーイッシュなショートヘアの下、彼女の瞳は熱を帯びて揺らめいていた。胸元がわずかに上下し、興奮を抑えきれない様子が伝わってくる。

「私……ずっと見てたの。先生と瑠花のこと」

その言葉は静かだったが、空気を鋭く切り裂いた。私は息を呑んだ。

「職場で、二人で話しているとき……目が合って、笑い合ったり……瑠花の腰に手を回して、耳元で何か囁いてるのも全部」

瑞希の声は低く、わずかに掠れていた。彼女は自分の腕を軽く抱きしめ、視線を少し落とした。そこに浮かぶのは、嫉妬の色であり、切なく、熱く、抑えきれない感情だった。

「瑠花とは、もう……セックスしてるんでしょ? セックスしてから長いんですか?」

「瑞希ちゃん……どこまで知ってんの?」

「やっぱりね……でも、何も知りません……カマかけたんです……瑠花が先生を見る目が怪しいもの」

「……そうなのか」

「深い関係だって、わかります。それに、先生と瑠花がどんなセックスしてるか……瑠花がどんな声で喘ぐか……全部、鮮明に想像できます」

彼女の頰が赤らみ、息が熱を帯びる。私は何も言えずに彼女を見つめていた。瑞希はゆっくりと顔を上げ、私の目を真正面から見つめた。

瑞希の言葉は次第に熱を帯び、彼女の太ももがもぞもぞと擦れ合う。トイレ前の薄暗い空間に、彼女の甘い吐息が混じり始めた。

「先生。気づいていましたか?私、嫉妬してるんです。瑠花が先生の全部を独り占めしてるみたいで……悔しくて」

彼女は自分のスカートの裾を軽く握りしめ、声を震わせた。瑞希の瞳は潤み、唇がわずかに開いている。彼女の体からは甘く熱い女性の匂いが漂い始め、私の理性が揺らぐ。

嫉妬と欲望が混じり合った、複雑で淫靡な告白。彼女は一歩近づき、私の胸にそっと手を置いた。

空気が重く、甘く淀む。遠くの会場の音が、まるで別の世界のもののように感じられた。瑞希は顔を上げ、私の唇に自分の唇を軽く重ねた。

柔らかく、熱く、わずかに震えるキス。舌は絡まず、ただ唇の感触と吐息だけを交換する、切ないほどの優しいキスだった。

「先生……変なこと言ってごめんんさい。これで、許してね」

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